Periodic expression of Per1 gene is restored in chipmunk liver during interbout arousal in mammalian hibernation
Posted by | 塚本 大輔, 北里大学 理学部 分子生物学講座 |
---|---|
投稿日 / Date | 2025/02/21 |
この論文に関するプレスリリースも公開しました。
https://www.kitasato.ac.jp/jp/news/20250213-01.html
冬眠中のシマリスは周期的に目覚め、その時に止まっていた肝臓の体内時計が部分的に再開する
〜冬眠する哺乳類に特異な時計遺伝子の発現サイクルを発見〜
冬眠する哺乳類のシマリスの肝臓において、冬眠期の深冬眠−中途覚醒サイクルの中途覚醒時に時計遺伝子の1つである Per1 遺伝子の発現が回復することを明らかにしました。さらに、冬眠期の Per1 遺伝子の発現制御は、非冬眠期とは異なる転写因子によって制御されている可能性を示唆しました。これにより、冬眠する哺乳類が、数日間の低代謝・低体温状態である深冬眠と数時間で非冬眠期同様の代謝・体温にまで覚醒する1日以内の中途覚醒を繰り返すリズムのメカニズムの解明に前進し、哺乳類が冬眠を可能とする生理学的仕組みの理解を深めます。この研究成果は、2025年2月13日付で、Scientific Reportsに掲載されました。